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米ボーイング、部品管理に富士通製RFIDラベル導入

2017年4月24日 (月)

サービス・商品富士通は24日、米ボーイング社が航空機部品のライフサイクル管理効率化に向けたRFID導入プロジェクトで、富士通のRFIDラベルを採用したと発表した。

このプロジェクトは、ボーイング社のすべての航空機の製造段階から主要な航空機部品にRFIDを貼り付け、部品の個体管理と正確なトレーサビリティー、航空機整備作業の効率化を図るもの。

ボーイング社は、航空機受け渡し時の航空機構成部品情報をARLと呼ばれる構成部品リストで管理し、航空会社に提供しているが、航空機は30年にも及ぶ安全運行のため、部品の厳密な構成管理が必要で、その作業は作業員の目視や手入力によって行われ、膨大な時間を要していた。

そこで、同社はRFIDを活用したARLの自動生成化を進め、自社の製造ラインで富士通のRFIDラベルを導入することにした。これにより、同社は1機あたり7000点の航空機部品にラベルを貼り付け、ARLを自動生成することで、部品情報をデジタルに管理。

作業員の工数削減やヒューマンエラーの軽減など、大幅な業務効率化を図り、航空機の出荷作業の効率化、航空機の製造における生産性向上につなげる。

航空会社はデジタル化されたARLを活用することで、部品の正確なトレーサビリティーを確保し、整備時や不具合発生時の確実で素早い対応が可能になるほか、入出庫管理や棚卸業務にもRFIDを活用することで、物流業務の効率化や在庫の最適化が期待できるようになる。