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富士通、航空機部品管理ソリューションを拡充

2013年3月22日 (金)

産業・一般富士通は、RFIDなどのAITタグを航空機部品に貼付し、部品の個体管理と正確なトレーサビリティを実現する航空業界向けのソリューションを、全世界の航空機部品サプライヤー向けに拡充すると発表した。

航空機部品サプライヤーは、製造段階から部品にタグを貼付することで、部品の製造年月日、部品構成情報、整備履歴などを、業界要求に準拠したフォーマットで一元管理することができ、航空機部品の製造から整備までのライフサイクルで、正確なトレーサビリティを実現する。

これにより、安全性が重要視される航空機業界での部品管理の正確性と効率化、部品サプライチェーンの見える化による納期短縮や欠品防止を実現するとともに、流通在庫を含む在庫や仕掛品の削減によるキャッシュフローの最大化に寄与する。

富士通は、2008年に航空業界のニーズを反映した世界最大容量の64KBのRFIDタグを提供開始。主要航空機メーカーでは、航空機の部品管理や整備効率化のためにRFIDを活用するなど、航空業界全体でAITの適用によるトレーサビリティや整備履歴の管理が進めていることから、航空機製造メーカーに提供していたソリューションを、航空機部品サプライヤーに向けて拡充することにしたもの。

部品の個体情報はAITタグ自体に蓄積されるほか、クラウド上で収集することも可能で、AITタグ自体に個体情報が蓄積されるため、部品が複数オーナー間をまたがってやり取りされる場合や、ネットワークがない環境下でも情報を確認でき、正確な部品管理が可能。

さらに、クラウド上にデータ収集することも可能なため、AITタグに蓄積された情報と、部品の在庫や運送情報などすでに顧客が所有している情報とを統合・分析し、在庫の最適配備やグローバルなサプライチェーンの効率化につなげることができる。

新ソリューションは、AITタグ、リーダ・ライタ、ミドルウェア、アプリケーションで構成し、航空業界で求められる厳しい耐環境性規定、航空業界の標準データフォーマット「ATAスペック2000チャプター9-5」などに準拠している。