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人手不足影響

フォーレスト、東京23区内の夜間自社配送とりやめ

2017年6月16日 (金)

話題J.フロントリテイリング傘下で「ココデカウ」「フォレストウェイ」などの通信販売サイトを運営し、東京23区限定ながら「自社配送」で23時までの時間帯指定配送を提供しているフォーレスト(さいたま市大宮区)が、7月いっぱいで夜19時以降の夜間配送をとりやめる。

同社は自社便による夜間配送を終了する理由について「サービスを維持・提供するため検討を重ねてきたが、困難になった」ためと説明。人手不足を背景に、夜間配送に必要な人員を維持するための負荷が重くなったものとみられる。

8月1日以降は同社運営通販サイトで19時以降を指定する場合、東京23区内の配送も自社便からヤマト運輸の時間帯指定便に切り替える。これにより、商品を受け取るまでにかかる日数も現行スケジュールから最大2日程度延びることになる。夜間時間帯の自社配送は終了するが、11時までの注文を最短で当日夕方までに配達するなど、23区内を対象とした日中の自社便の運用は継続する。

1992年設立の同社は2004年に分散していた関東の物流拠点を「東日本物流センター」へ統合、直後に東京23区向け当日配送サービスを開始するなど、これまで効率的な物流オペレーションを武器に業績を伸ばしてきた。オフィス向け通販サイト(BtoB)から個人向け通販サイト(BtoC)へと事業猟奇を拡大しつつ、05年にコクヨの、13年にはJ.フロントリテイリングの連結子会社となった。15年2月期の売上高は126億1100万円。