話題大阪府は4日、大阪市住之江区内の倉庫に搬入されたコンテナでアカカミアリが6月29日に確認されたと発表していたことについて、環境省が南港で緊急調査を実施した結果、「6月30日に発見された個体がヒアリであったことが確認された」と発表した。
緊急調査で地面からまとまった数の個体を発見したため、捕獲トラップ、ベイト剤(毒餌)を設けて液体殺虫剤(遅効性)を使用。その際、捕獲された個体の同定を専門機関に依頼し、7月3日には大阪港で専門家による確認調査を実施。この結果、新たに生きた個体は発見されず、6月30日に殺虫剤を使用した場所から50匹の疑わしいアリの死骸を回収した。
確認地点 | 確認日 | 確認状況 | 対応状況 |
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兵庫県尼崎市 | 6月9日 | コンテナで集団を発見 | コンテナは燻蒸消毒済み |
周辺の緊急調査を実施中 | |||
兵庫県神戸市 | 6月18日 | 舗装面の亀裂で個体を発見 | 緊急防除を実施済み |
周辺の緊急調査を実施中 | |||
愛知県名古屋市 | 6月30日 | コンテナ上部で個体を発見 | 発見個体は殺虫処分 |
周辺の緊急調査を実施中 | |||
大阪府大阪市 | 7月3日 | 地面で個体を確認 | 発見個体は殺虫処分 |
周辺の緊急調査を実施中 |
回収した死骸には女王アリと思われる個体が含まれており、専門機関に同定を依頼するとともに、確認地点の周辺にベイト剤(毒餌)を増設。6月30日に捕獲された個体が専門機関により、ヒアリだったことを確認した。
これまでに確認した個体は初期対応ですべて殺虫剤で処分し、7月3日の専門家による確認調査でも生きた個体は確認されていないが、大阪府は今後、今回の確認地点を中心に規模を拡大した緊急調査を実施する。
府では、刺されたときの対応として、「まずは20分から30分程度安静にし、容体が急激に変化することがあれば、最寄りの病院を受診してほしい。受診の際は、アリに刺されたこと、アナフィラキシー(重度のアレルギー反応だこと)の可能性があることを伝えてほしい」と注意を呼びかけている。
■問い合わせ先
近畿地方環境事務所
TEL:06-4792-0706)
大阪府環境農林水産部みどり推進室みどり企画課
TEL:06-6210-9557
大阪市環境局環境施策部環境施策課(大阪市域)
TEL:06-6630-3262