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西濃運輸、月1.1万時間分の本社業務にロボット導入

2017年8月3日 (木)

話題西濃運輸は3日、バックオフィス業務を省力化・効率化して社員のやりがいやクリエイティブな仕事に従事できる環境づくりにつなげるため、決まった手順で繰り返し行われる定常作業をソフトウェアロボットで自動化する「ロボティック・プロセス・オートメーション」(RPA)を導入すると発表した。

RPAは人の代わりにソフトウェアロボットが24時間365日業務アプリケーションやシステムを自動的に操作する製品群やサービスの総称で、同社は4月からさまざまな部署の若手管理職らが集まり、将来の会社のあるべき姿を考えるプロジェクトチームを発足させていた。

このプロジェクトの中で、国内の就業人口の減少に対する策としてRPAの導入による間接業務の効率化を検討。RPAテクノロジーズ(東京都港区)の「BizRobo!」(ビズロボ)を採用することとし、8月から本社で月間1万1000分に相当するバックオフィス業務に対し、ロボットの作成と稼働を開始することとなった。

事前に営業部門で行われたテスト運用では、社員がこれまで20分かかっていた集計作業がわずか20秒で完了するなど、大幅な省力化・効率化が可能であることを確認。当面は本社内の営業支援、経理・労務管理などの分野で使用を開始し、その後、支店や営業所へ運用範囲を広げていく。

同社は「RPAの導入によって捻出できた時間は、企画立案の仕事に集中したり、顧客と接する時間に置き換えていきたい」とし、RPAには西濃運輸のマスコットキャラクターであるカンガルーの「カルちゃん」から「ロボカル」と名付け、社内で親しめる工夫も行っているという。