サービス・商品村田製作所は8月31日、ウェアラブルやヘルスケア向けの小型RFIDタグ「LXMSJZNCMF-198」を商品化し、8月から量産を開始したと発表した。
付加価値の高い在庫管理や商品トレーサビリティを実現するため、RFIDの中でもRAIN1仕様の導入が拡大しているが、面積が限られる小型アプリケーションへのRFIDタグの搭載が課題となっている。
そこで同社は多層セラミック基板の技術を用い、RAIN RFIDタグのICチップとアンテナをパッケージ化し、メガネ、時計などのウェアラブルアクセサリー向けや、検体チューブなどのヘルスケア関連のアプリケーション向けに最適な小型RFIDタグ(1.25×1.25×0.55ミリ)を商品化した。
LXMSJZNCMF-198は、小型で高感度を利点とするICチップ「Impinj Monza R6」を内蔵することにより、小スペースながら良好な通信機能を実現。製造工程での商品識別、トレーサビリティや偽造品の防止に加え、手術器具や検体チューブなどのヘルスケア市場にも適している。
特に厳しい温度管理が要求され、低温環境では結露や汚れの影響で一般的なラベルでは読み取りが難しいバイオ製品では、検体チューブなどに直接埋め込むことができるRAIN RFIDリーダーを使うことで検体管理の自動化が可能。
村田製作所では「今後はRAIN RFIDソリューションの大手プロバイダーであるImpinjとともに普及を目指す」としている。