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村田製作所、世界最小のHF帯RFIDタグを量産

2012年9月20日 (木)

サービス・商品村田製作所は20日、世界最小のHF帯RFIDタグ(3.2×3.2×0.7mm)の量産を開始する、と発表した。独自の多層基板技術、高周波モジュール技術で、平面で構成するのに比べて10分の1の小型化に成功した。

 

世界最小のHF帯RFIDタグ

世界最小のHF帯RFIDタグ

RFID用デバイスはICタグとアンテナが必要であり、特にHF帯は低周波帯を使用することから、アンテナサイズが大きくならざるを得ず、小型化には限界があるといわれていた。

 

そこで、同社は多層基板技術、高周波モジュール技術を応用し、セラミック基板内部にアンテナを構成することで、平面で構成するのに比べて10分の1の小型化に成功。セラミックモジュール構造を用いるため、高い耐環境性能を持ち、さまざまな環境下での安定的な動作が可能になった。

 

量産を開始するHF帯RFIDタグは、同種のタグでは世界最小で「あらゆる物体への取り付けが可能」であるほか、アンテナ設計が不要なため取り扱いも容易。10月から福井村田製作所で月産100万個規模の量産を開始し、1個100円で提供する。