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村田製作所、アンテナレスのUHF帯RFIDタグを商品化

2010年4月22日 (木)

話題UHF帯RFIDアンテナレスタグLXMSシリーズの大きさ村田製作所は4月22日、世界最小のUHF帯のRFIDアンテナレスタグLXMSシリーズを商品化したと発表した。3.2×1.6×0.55mmと1.6×1.0×0.27mmの2種類の製品を商品化した。

 

新製品はアンテナを搭載しないため、RFIDの利用に要するスペースを約50分の1に削減でき、アンテナ設計も不要。UHF帯RFIDのGen2 (EPCglobal Class1 Generation2) 仕様に準拠している。

 

RFIDは情報を記録するタグとは別にアンテナが必要となるため、小型化には限界があったが村田製作所では多層基板の設計などで培った回路設計技術を生かし、電波の放射が可能な受動回路を設計、内蔵することにより、アンテナなしで通信が可能なUHF帯RFIDアンテナレスタグを商品化。

 

LXMSシリーズではアンテナを含めた従来のRFIDタグと比較して、50分の1のサイズとなるため、これまで大きさが課題となってRFIDの搭載が難しかった個品管理などへの利用が可能となる。金属やPCB基板など、色々な素材のデバイスにとりつけることができるほか、高温、高湿度、化学物質雰囲気などの悪条件に対しても高い抵抗性をもつ。

 

UHF帯のリーダーライターを用いることにより、タグに記録された情報の追記、変更を容易に行うことができ、リール納品も可能なため、実装機での取り扱いも容易になるという。

 

同社では「識別、追跡、情報蓄積の目的で容易に耐久消費財にタグ付けすることが可能となった。今後もRFID関連製品を商品化し、RFIDの普及と便利な世の中の実現に貢献していく」としている。サンプル価格は1個50円。