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近畿の16年度行政処分、過労防止違反が最多

2017年8月31日 (木)

行政・団体近畿運輸局は8月31日、2016年度の自動車運送事業者に対する監査・処分結果を公表した。1年間に行った監査はバス・タクシー・トラックの3事業合わせて874回で、このうちトラック運送事業は518回と59.4%を占めた。

また、引き起こした事故や疑いのある法令違反が重大で、厳格な対応が必要と判断した事業者に対して行う「特別監査」は3事業で計10回行ったが、9回がトラック運送事業に対するものだった。

トラック運送事業者に対する518回の監査のうち、端緒として最も多かったのはフォローアップのためのもので、全体の7割がこれに該当した。このほかの端緒としては、トラック協会(適正化機関)からの情報に基づく法令違反の疑いが43回、トラックが第1当事者となった死亡事故と労働基準局からの通報がそれぞれ32回、酒気帯び・無免許・救護義務違反などの悪質違反が11回。

警告を除く処分件数は292件で、最も重い許可取消しはなかったが、事業停止処分は6件で事業停止の延べ日数は1776日、車両の使用停止処分は286件、使用停止延べ日数は1万2644日となった。

違反内容は、延べ2028件のうち過労の防止に関するものが1264件を占め、中でも点呼関係の違反が455件で最も多かった。

■違反内容(出所:近畿運輸局)