荷主旭化成は5日、中国化工集団(ケムチャイナ)傘下の中国藍星集団との間で、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)樹脂「ザイロン」とその原料であるPPEモノマー、ポリマーを一貫して中国国内で製造・販売する共同事業化に向け、江蘇省南通市に製造、販売を目的とした合弁会社をそれぞれ設立したと発表した。
2月15日に合弁契約を締結したと発表していたが、その後、関連する各国の競争法に基づく審査が完了し、合弁会社を設立した。販売会社は子会社を上海、深セン、香港に設立する。
新設の両社は藍星のPPEのモノマー・ポリマー技術と旭化成の変性PPE樹脂のコンパウンド技術、用途開発力を組み合わせて事業拡大を図る。今後、PPEのモノマー・ポリマーと変性PPE樹脂の製造設備建設の検討に入り、共同事業の経済性を評価した上で、2018年3月までに最終的な投資決定を目指す。
■製造合弁会社の概要
社名:藍星旭化成(南通)工程塑料制造
所在地:江蘇省南通市
出資比率:藍星50.01%、旭化成49.99%
事業概要:PPEモノマー・ポリマーの生産(3万トン/年:ポリマーベース)、変性PPE樹脂の生産(2万トン/年)
設立日:2017年8月28日
■販売合弁会社の概要
社名:藍星旭化成(南通)工程塑料銷售
所在地:江蘇省南通市
出資比率:旭化成50.07%:藍星49.93%
事業概要:PPEモノマー・ポリマー、変性PPE樹脂の販売
設立日:2017年8月21日