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日本水産、日欧で水産加工メーカーを買収

2012年4月5日 (木)

フード日本水産(ニッスイ)は5日、金子産業(長崎市)とドイツの水産冷凍食品メーカーのロヒタム社の株式を取得し、子会社化したと発表した。

 

金子産業の株式取得は5日付で実施し、完全子会社化した。これにより、ニッスイでは養殖、水産食品加工、冷凍冷蔵、飼料の4事業で相乗効果を目指す。

 

具体的には、グループの物流会社との協業によって物流ネットワークの拡充を図るとともに、金子産業のフレッシュチルド製品や煮魚、焼き魚など水産冷凍食品とニッスイの業務用・家庭用の生産・販売部門で協業を進め、付加価値の工場と事業拡大につなげる。

 

養殖事業では、ニッスイグループで同事業を手掛ける中谷水産や、真鯛の種苗・成魚生産能力に関連する取り組みでニッスイとそれぞれ協力し生産性の工場や事業拡大を図る。

 

また、ロヒタム社に対しては60%を出資して連結子会社化。ロヒタム社が北ドイツに保有する工場で、フィッシュスティックや白身魚フライなどの水産冷凍食品を製造し、グループ内外から調達した水産品、水産加工品とともに、主にドイツ市場向けに販売する。

 

ロヒタム社を子会社化したことにより、フランスのグループ会社「シテマリン社」と製品ラインの相互補完を行うほか、北米グループ会社のユニシー社などが欧州向けマーケティングを展開し、欧州における国内外のネットワーク拡大につなげる。