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橋げたをRORO船輸送、四日市港の橋梁建設で

2017年11月22日 (水)

話題中部地方整備局はこのほど、四日市港湾事務所が発注する臨港道路橋梁工事で、工場製作された橋げたの運搬に内貿RORO船を使用すると発表した。

四日市港湾事務所が発注する臨港道路「霞4号幹線」工事での桁を運搬するため、大分・清水間と新門司・名古屋間で内貿RORO船を使用するもので、大分の工場で製作された橋げたの運搬に、通常は一般貨物を乗せたトラックやトレーラーが直接船に乗り入れて輸送するRORO船を使用することで、人材と安全性を確保する。

今回の運搬では、三井造船鉄構エンジニアリング大分工場からトラックに橋げたを積載して出発し、大分港で内貿RORO船「北王丸」に車両ごと乗り入れ、清水港からは高速道路で四日市港へ向かう。

この橋げたを使って建設する霞4号幹線は、全長4.1キロ、設計速度毎時50キロ、計画交通量9800台(1日)の道路で、2004年度に着工し、17年度に本体部の工事を完了する。

開通後は増大する港湾関連交通を円滑に高速交通網につなげる役割を担い、定時性・即時性を確保するとともに、港湾貨物の輸送コスト削減や港湾サービス水準の向上を図る。

また、周辺道路(国道23号)へ環境負荷をかけることなく背後地へと結び、災害時には、霞大橋一本のみで結ばれた霞ヶ浦ふ頭の「出島方式」を生かし、緊急物資輸送やふ頭内で働く労働者の安全・安心のための代替機能を確保する。