タダノ、タイにカーゴクレーンの製造子会社を設立

工場の完成予想図

拠点・施設タダノは19日、タイにカーゴクレーンを生産する製造子会社を設立すると発表した。

海外戦略の一環として、東南アジア、中東、アフリカを主要なターゲットとする、同社として初のカーゴクレーンの海外生産拠点を設立するもの。バンコク南東部の工業団地に土地を取得する。日本向けカーゴクレーンの生産は、多度津工場での生産を継続する。

タイは日本の自動車産業の生産拠点となるなど、インフラが整備された工業団地が存在するほか、アジア地域への輸出入基地として港湾環境も整っており、政府投資委員会（BOI）の優遇税制の恩典を受け、優位に事業展開できるといった利点もあることから、設立を決めた。

今月10日に現地で土地取得に調印、2013年6月の操業開始を目指し、工場建設に着手する。新会社「タダノタイランド」をラヨーン県ヘマラート・イースタンシーボード工業団地で今月末に設立し、カーゴクレーンを年間1000台製造する。2018年度に売上高30億円、生産台数2000台を目指す。