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18年3月のダイヤ改正

JR貨物、中長距離強化しトラックからの転換促す

2017年12月15日 (金)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は15日、来年3月17日に実施するダイヤ改正の内容を発表した。トラックドライバー不足によって鉄道輸送へ転換する機運が高まっていることを背景に、中長距離区間の輸送力を拡充してさらに利用拡大を促す。

関西・東北間にコンテナ列車を新設するほか、九州・関東間で自動車部品輸送を開始。要望の多い関東発九州向けの輸送力を増強する。

関西・仙台地区間では、これまで設定のなかった相互深夜発のコンテナ列車を新設。主に大手特積事業者専用として運用するが、多様化するニーズに対応するため、輸送力の一部を開放する。

北九州貨物ターミナル駅と相模貨物駅間では、大手自動車メーカーの要望を受け、北九州地区から相模地区への自動車部品と返送積付用品の往復輸送を行うため、専用の直行輸送力を新設する。

また、「関東発九州向け」への輸送需要が特に積合せ貨物などで高まっていることから、鉄道へのモーダルシフトが旺盛な京浜地区→九州向けのコンテナ25個分の輸送力を増強する。

このほか、速達性を重視する区間を中心にコンテナ列車の速達化を進め、リードタイムの短縮を図る。ハード面では、機関車6両、コンテナ貨車442両を新製。国鉄時代(1971年)から使用してきたコンテナ貨車「コキ5万形式」の定期運用を終了し、コキ107形式など時速100キロ以上の走行に対応したコンテナ車形式への置き換えを完了する。コンテナは4000個を新製する。

■輸送時間を短縮する主な都市間のコンテナ列車

(出所:日本貨物鉄道)