ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

関東・関西間のコンテナ列車、来春改正から九州延伸

2018年12月14日 (金)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は14日、来年3月16日に中長距離区間のコンテナ列車新設や輸送力増強を中心としたダイヤ改正を実施する、と発表した。「関東-関西」間のコンテナ列車を九州まで延伸し、「東海-九州」間では自動車部品輸送を開始。利用者から要望の強かった区間の輸送力も増強する。

現在、東京貨物ターミナル駅と神戸貨物ターミナル駅の間で運転しているコンテナ列車の運転区間を福岡貨物ターミナル駅へ延長し、要望の強い東京-九州間の輸送力を増強。東京貨物ターミナル駅を深夜に出発する有効時間帯の九州行きを増やし、利用が多い「関西-九州」間のニーズにも対応する。このダイヤ改正に伴い、輸送力はコンテナ130個分(吹田-福岡間は100個分)が増加する。

また、名古屋南貨物駅と北九州貨物ターミナル駅間では、新たに自動車部品輸送を開始。大手自動車メーカーの要望に対応し、東海から九州への自動車部品と返送積付用品の往復輸送を行うため、名古屋南貨物(名古屋臨海鉄道線)駅と北九州貨物ターミナル駅間に専用の直行輸送力(往復50個分)を新設する。稲沢駅と名古屋南貨物駅間は、「東海道線-笠寺駅-名古屋臨海鉄道線」経由で輸送する。

さらに、鉄道輸送に適した「中長距離」区間のうち、利用者から要望が強かった区間で輸送力を増強。東京貨物ターミナル駅から福岡貨物ターミナル駅へ向かう列車のうち東京貨物ターミナル駅から広島貨物ターミナル駅までの区間、新潟貨物ターミナル駅から岡山貨物ターミナル駅へ向かう列車のうち金沢貨物ターミナル駅以遠、広島貨物ターミナル駅から越谷貨物ターミナル駅へ向かう列車のうち広島貨物ターミナル駅から相模貨物駅までの区間で、それぞれ10-15個分の増強幅となる。

このほか、輸送機材の設備投資では高速・重けん引用のEF210形式を4両、駅構内入換作業用のHD300形式を5両新製し、コンテナも両開きタイプの20D形式を2650個、妻側開きタイプの20G形式を1300個、新たに増備する。