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テラファーマとアルフレッサ、治験製品の輸送管理で連携

2017年12月21日 (木)

ロジスティクステラは21日、子会社であるテラファーマ(東京都新宿区)と、アルフレッサ(千代田区)が細胞製品の輸送に関するコンサルティング基本契約、治験製品など輸送管理業務委受託契約を締結すると発表した。

テラは、がん免疫療法の一つである樹状細胞ワクチン療法の研究開発を行い、国立大学病院をはじめとする全国の医療機関にその技術・ノウハウを提供してきた。同社の樹状細胞ワクチン療法を受けたがん患者は1万人を上回り、その臨床データの解析も進んでいる。これらのデータをもとにテラファーマは、日本初である進行膵臓がんに対する樹状細胞ワクチンの治験にテラファーマ開発の樹状細胞ワクチンを提供し、この新しい治療法を一日も早く、より多くの膵臓がん患者へ届けるよう、薬事承認申請に向けた取り組みをしている。

一方、医療用医薬品の卸売事業を行うアルフレッサは、今回のテラファーマとの契約により、アルフレッサグループとして初めて再生・細胞医療に用いられる治験製品の輸送管理業務に携わる。テラファーマは、同社開発の樹状細胞ワクチンの治験に用いる細胞製品の輸送に関する業務手順やそれらを確立するプロセスなど、これまで培ってきたノウハウをアルフレッサに提供する。

これにより細胞の輸送技術を要する治験製品の高品質な輸送体制の構築を支援する。また、両社は将来的には治験に用いる細胞製品だけでなく、再生医療製品として樹状細胞ワクチンを全国の医療機関に提供することを目指す。