神戸商船三井ビルが｢人間サイズのまちづくり賞｣で表彰

認証・表彰商船三井は25日、神戸市中央区に所有する「商船三井ビルディング」（神戸商船三井ビル）が、第19回兵庫県「人間サイズのまちづくり賞」の「まちなみ建築部門」で知事賞を受賞したと発表した。

同賞は、兵庫県が県民の参画と協働による「人間サイズのまちづくり」を推進するため、1999年度に創設。安全・安心のまちづくり、環境と共生するまちづくり、魅力と活力あるまちづくり、自立と連携のまちづくりに寄与する優れた街並みや建築物、優れた功績のあった団体などを対象としている。

神戸商船三井ビルは、商船三井の前身である「大阪商船」の神戸支店として、建築家・渡辺節氏により設計された、アメリカンルネサンス様式の石積みの建造物。旧居留地にあり1922年4月に竣工した。

▲補強骨組み部分

戦災、震災を乗り越え、2012年に「建物の外観・内観を損なうことなく」「施行中も安心して使い続けられること」をコンセプトに耐震工事を実施。鉄骨造の補強外付け耐震フレームを外部から見えにくい場所に設置することにより、竣工当時の景観を保ったまま強い地震に耐えられる強度を確保している。

今回、「魅力ある神戸の街並み保存と耐震化」を両立し、今もオフィスビルとして使用できる「生きた建物」として、次世代に歴史的建築物を継承していく姿勢が評価された。