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年間貨物量が15.4%減少、小口化進み件数は増加

2012年4月24日 (火)

行政・団体国土交通省が24日公表した、「第9回全国貨物純流動調査」(物流センサス、2010年調査)の結果によると、年間の貨物純流動量は25億9000万トンで前回調査の2005年から15.4%減少したことが分かった。

 

物流センサスは1970年から5年ごとに実施しているが、年間貨物量は1990年の36億1000万トンをピークに減少を続けており、2010年はピーク時に比べ28.3%減少している。

 

出荷産業別の2010年実績は、製造業が16億4400万トンで全体の63.5%を占めたほか、卸売業が4億6200万トンで17.8%、鉱業が2億5700万トンで9.9%、倉庫業が2億2700万トンで8.8%――となった。製造業は前回実績の19億600万トンから13.8%減少した。

 

貨物1件ごとの貨物量(流動ロット)は前回調査時から0.32トン減少し、0.95トンと初めて1トンを割り込んだ。一方で件数ベースの物流量は増加しており、貨物の小口化が進んでいることを裏付けた。

 

輸送機関別では、トラックが自家用・営業用合わせて全体の84.2%を占め、海運が10%、鉄道が0.8%、航空・その他が5%となった。自家用トラックは23.1%で前回調査から5.1ポイント減少、営業用は61.1%で5.9ポイント増加し、営業用トラックへのシフトがさらに進行した。

 

物流センサスは、貨物の出発点から積み替えを経て到着点までの流動(純流動)を把握するため、荷主側から貨物の動きを捉えた統計調査として1970年以来、5年ごとに実施している。

 

■詳細は下記URLを参照。
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/butsuryu06100.html