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JR貨物の10-12月期貨物取扱量、2.2%増

2018年1月18日 (木)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)は18日、2017年度第3四半期(10-12月期)と12月の輸送動向を発表した。10-12月の取扱貨物量はコンテナと車扱合わせて2.2%増加(前年同月比)した。

10-12月は、10月の台風21号接近、12月の東海道線輸送障害、東北・ 北海道地区での強風の影響により、全体で高速貨物403本、専用貨物18本が運休した(前年同期は高速貨155本、専貨6本が運休)。9月の台風18号の接近以来、不通となっていた日豊線は12月18日に運転再開となり、復旧までの間トラックによる代行輸送を実施した。

コンテナは、積合せ貨物がドライバー不足を背景に東海・九州地区間の中長距離帯での利用が増加。自動車部品は10月中旬以降に関東・九州地区間での荷量減があったものの、東海地区発が好調となった。また、エコ関連物資では建設発生土が堅調に推移したほか、食料工業品ではビール・菓子が順調に推移し、さらに化学薬品も前年を上回った。

紙・パルプは印刷紙・コート紙の需要減少に伴い、大幅な減送となった。化学工業品が日豊線不通の影響により、前年を下回り、家電・情報機器も低調な発送となった。これらの結果、コンテナ全体では1.5%増になった。

車扱は、石油が10月以降に新規利用が開始したことや配送圏の見直しに伴い鉄道へのシフトが進んだことから、好調に推移した。セメント・石灰石は需要減少により低調。車扱全体では3.8%増加した。

一方、12月の取扱貨物量は、コンテナが1.5%増(前年同月比)、車扱が3.8%増となり、合わせて2.2%増加した。