マツダとトヨタ、米に完成車生産会社

拠点・施設マツダとトヨタ自動車は8日（米国現地時間）、同国アラバマ州ハンツビル市で2021年から完成車生産を行う合弁新会社「マツダ・トヨタ・マニュファクチュアリング」（MTMUS）を設立した、と発表した。

両社が折半出資で16億米ドルを投資する新工場は、4000人近くの従業員を新たに雇用し、2021年の稼働開始以降、マツダ・トヨタ向けの各生産ラインで、マツダが北米市場に新導入するクロスオーバーモデルとトヨタの「カローラ」を15万台ずつ生産する。

新会社のPresidentに就任する相原真志マツダ執行役員は「マツダとトヨタの技術や企業風土などの強みを融合させることで、高品質なクルマを生産するだけではなく、従業員が働くことに誇りを感じる工場をつくり、地域経済や自動車産業のさらなる発展に貢献していく。そしてMTMUSで製造された車が移動手段の枠を超えて、顧客のライフスタイルをさらに彩り豊かにする存在になるものと願っている」と述べた。

Executive Vice Presidentとなる籠橋寛典トヨタ常務理事は「トヨタの11か所目の米国生産拠点となるMTMUSは、我々の米国への継続的なコミットメントを象徴するだけではなく、米国生産事業の競争力向上のカギとなる工場だ。トヨタとマツダのモノづくりに関する知見を持ち寄り、合弁事業のシナジーを生み出すことで、高い競争力を誇る工場を実現し、顧客に優れた品質の車を届けていく」と語った。

今後、アラバマ州とハンツビル市の協力のもと、合弁新工場敷地の造成を進め、2019年以降、本格的な建設を進める。

■新会社概要
社名：Mazda Toyota Manufacturing, U.S.A.
所在地：米国アラバマ州ハンツビル市
出資比率：マツダ50％、トヨタ自動車50％
設立時期：2018年3月1日
生産能力：1年あたり30万台（マツダ・トヨタ各15万台）
生産車種：北米市場に新導入するクロスオーバーモデル（マツダ）、カローラ（トヨタ自動車）
生産開始：2021年
従業員数：4000人程度