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NZ航空機がドローンと5m急接近、規制強化訴え

2018年3月28日 (水)

話題ニュージーランド航空は27日、278人の乗客を乗せた羽田発オークランド行きNZ092便(B777-200)が25日にオークランド空港に着陸するための降下中、ドローンと遭遇し、わずか5メートルのニアミスを起こしていたと発表した。

同空港では3月6日にもニュージーランド航空のパイロットが完成空域内にドローンが飛行していると報告し、オークランド空港で30分間、運航を停止する「事件」があったばかりで、今回のニアミスを受けてNZ航空は「乗客の安全を危険にさらす可能性のある、無謀なドローンの使用例としては2件目だ」とコメント。

同社の役員は「ドローンによる深刻なインシデントは増加傾向にある。行政当局は無責任な事業者に対する強力な罰則を適用し、規制を強化するとともに教育に力を入れ、一般旅行者を保護する必要がある」と述べ、ドローン規制の強化を訴える。

「日曜日のインシデントは、NZ092からわずか数メートルしか離れていない深刻なものだった。(NZ092の)パイロットは降下中にドローンを見つけたが、回避行動を取ることができなかった。ドローンはB777-200のエンジン内に入り込んで衝突する危険性が懸念されるほど接近していた」

その後の検査で、結果的にドローンはエンジン内へ進入しなかったが、同社役員は「航空機の周りで使用される無謀なドローンに対し、旅行者を保護するために乗客の生命を脅かすようなケースでは懲役刑を科すことを含めた、より強力な抑止措置を導入する時がきたのは明白だ」と強い憤りを示した。

同国のドローンに対する現行規制では最高5000ドルの罰金刑が定められているが、同社は「ドローンの使用規制を強化し、より厳しい一貫性のある罰則が導入されるよう、働きかけていくことを約束する」としている。