スペイン5都市の郵便配達に電動カーゴバイク

ロジスティクス自動車部品サプライヤー・コンチネンタル（ドイツ）の日本支社であるコンチネンタル・オートモーティブ（横浜市神奈川区）は3日、スペイン5都市の郵便配達にコンチネンタルの「eBikeシステム」を搭載した電動カーゴバイクの試験運用が行われていると発表した。

コンチネンタルの48ボルトeBikeシステムを搭載した、Bikelecing社（BKL）の電動カーゴバイクは、歩行者専用道路や混雑した市街地など、これまでアクセスが困難だった場所でも小回りが利く新しい三輪の電動カーゴバイクで、スペインで郵便サービスを手がけるコレオスがテスト運用を行っている。

車体中央に搭載された250ワットのモーターがカーゴバイクの乗り心地を「快適」にするほか、内蔵トルクセンサーがバッテリーの効率利用を実現し、550リットルの積載量でも、最長60キロメートルまでの距離を快適に輸送することができる。カーゴバイクの車体総重量は38キロで、「配送作業中でも重さが気にならない」という。

コレオスは、スペイン5都市でカーゴバイクの試験運用を1月に開始し、マドリード、セビリア、マラガ、コルドバ、グラナダで信頼性と適合性をテストしている。今後はほかの地域への利用拡大や別車両への応用も視野に入れる。

コレオスは08年以来、CO2排出量を削減する同社の環境方針に基づき、電動車両の活用を推進しており、最初の試験カーゴバイクは17年4月にセビリアで導入され、従業員から支持を得たため、カーゴバイクの活用を継続することになった。今回のコンチネンタル48ボルトeBikeシステムを搭載したカーゴバイクは、積載量と人間工学の観点から改良されている。