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村田機械、犬山の部品拠点に稼働安定化策導入

2018年5月14日 (月)

拠点・施設村田機械は14日、主力工場を擁する犬山事業所(愛知県犬山市)に開設したパーツセンターへ、ソフトを用いてネットワークを動的に制御するSDNソリューションを導入した、と発表した。

2月13日に稼働を開始した「ムラテック・グローバルパーツセンター」にNECのソリューションを導入したもので、倉庫内のネットワーク全体を可視化し、状況に応じて容易にネットワークの経路制御や設定を変更できるようにした。

障害発生時に障害箇所を素早く特定し、早期復旧に向けた対策を取れるようになったほか、自動倉庫などの制御系やカメラ・センサ系など用途の異なる仮想ネットワーク(VTN)を柔軟に素早く構築・再設計したり、将来的にIoTを活用してシステムを強化したりといった取り組みに対応する。

同社は運用実績を分析し、顧客に販売・納入する自動倉庫や搬送装置などの物流システムも将来的にこのソリューションと同様の稼働監視システムを搭載する場合に、SDNネットワークの導入を視野に入れる。

センターは物流システムを手がける同社の自動倉庫や搬送装置などの自社製品で構成されている。顧客に納入した自動倉庫や搬送装置などの物流システムや工作機械のアフターサービスでは、通常時の保守パーツ供給だけでなく非常時にも素早くパーツを供給し、顧客の生産・流通活動を止めないことが求められるため、自動倉庫への独自の免震・制振装置を装備するなど、災害や機器トラブルなどによる稼働停止を回避するためのさまざまな対策を施している。

自動倉庫にはセンサー類やカメラを多数設置して稼働データを収集し、機器の稼働監視や予防保全の実現を目指しているが、センター内のネットワークトラブルによる稼働停止も対策が必要で、障害発生時に障害箇所を素早く特定し、復旧できるようにするため、NECのSDNソリューションを導入した。