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三井不、物流施設開発に「街づくり」コンセプト

2018年5月21日 (月)

▲「三井不動産ロジスティクスパーク船橋」イメージ

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拠点・施設三井不動産は21日、東京都内でロジスティクス事業に関する記者説明会を開き、船橋・羽田エリアで「街づくり型」の物流施設開発プロジェクトを進めていくと発表した。

本部長として同社ロジスティクス本部を率いる三木孝行常務執行役員は、新たに4棟の開発計画とともに、船橋・羽田では総合ディベロッパーとしての経験と強みを生かした「街づくり型」という新たなコンセプトに基づくプロジェクトとして進めていくとの考えを示した。

これにより、同社がロジスティクス事業で開発・運営する施設は、稼働施設が18棟、開発中が14棟と計32棟に増え、総延床面積は270万平方メートルに拡大する。12年4月の事業参入からの累計総投資額は4800億円に達する見込みだという。

船橋では、すでに稼働しているMFLP船橋Iを含む18万4000平方メートルの広大な用地を活用し、開発計画が進行中の「船橋II」に続いて「船橋III」(延床面積27万平方メートル・8.1万坪)を開発していくこと、ゲート棟を併設してカフェテリア、保育施設、ストレージサービスなどを整備していくことなどを紹介。昨年、船橋Iに開設したICTラボを「バージョンアップ」させ、展示内容を強化してゲート棟へ拡張移転する構想も明らかにした。

また、開発中の船橋IIでは、オフィス部分を最上階に集約して「眺望を活かしたイノベーティブなワークスペース」を演出する試みに挑戦するほか、同社の施設で初めて全館空調設備を導入する。

▲インダストリアルパーク羽田イメージ

羽田地区ではANAホールディングスと共同で、物流用途に限定されない産業活性化に寄与する複合用途施設として「三井不動産インダストリアルパーク」(MFIP)を開発する。ANAホールディングスは区画内に、航空機の運航訓練が可能なトレーニングセンターの建設を進めており、三井不動産は19年6月の竣工を目指して物流、オフィス、産業支援施設(大田区が運営)といった複数の機能を包含するプロジェクトとして取り組む。

この日、明らかになった新たな開発計画は「MFLP広島I」(広島市西区、19年8月竣工予定)、「MFLP横浜港北」(横浜市都筑区、19年10月竣工予定)、「MFLP立川立飛」(東京都立川市、20年2月竣工予定)、「MFLP船橋III」(千葉県船橋市、21年秋竣工予定)の4プロジェクトで、開発計画の概要は以下の通り。

■三井不動産ロジスティクスパーク広島I(MFLP広島I)
所在地:広島県広島市西区観音新町
敷地面積:3万3700平方メートル(1万194坪)
延床面積:7万1800平方メートル(2万1719坪)
規模:地上4階建
着工:2018年9月
竣工:2019年8月

▲「MFLP広島I」イメージ

■三井不動産ロジスティクスパーク横浜港北(MFLP横浜港北)
所在地:横浜市都筑区川和町
敷地面積:2万2500平方メートル(6806坪)
延床面積:5万300平方メートル(1万5215坪)
規模:地上4階建て
着工:2018年8月
竣工:2019年10月

▲「MFLP横浜港北」イメージ

■三井不動産ロジスティクスパーク立川立飛(MFLP立川立飛)
所在地:東京都立川市泉町
敷地面積:2万8700平方メートル(8681坪)
延床面積:6万7000平方メートル(2万267坪)
規模:地上4階建て
着工:2018年12月
竣工:2020年2月

▲「MFLP立川立飛」イメージ

■三井不動産ロジスティクスパーク船橋III(MFLP船橋III)
所在地:千葉県船橋市浜町
敷地面積:6万平方メートル(1万8150坪)
延床面積:27万平方メートル(8万1675坪)
規模/構造:地上8階建/免震構造
着工:2020年春
竣工:2021年秋

▲「MFLP船橋III」イメージ