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MOVO機能強化、複数運送会社の一括管理に対応

2018年5月31日 (木)

サービス・商品Hacobu(ハコブ、東京都港区)は5月31日、クラウドベースの物流情報プラットフォーム「MOVO」(ムーボ)上で提供している動態管理ソリューションに、複数の企業をまたがる管理に活用できる新機能として配送計画、ダッシュボード、閲覧設定などを追加した。

同社はこれらの新機能により、協力会社を含むなど運送会社をまたがる車両の管理や、配送遅延状況の一括管理などが効率化されると見ていて、具体的には荷主主導で複数運送会社を管理するケースや、3PL・元請運送会社が自社以外の協力会社車両を管理するケースなどを想定している。

▲動態管理システムの概要(以下画像の出所:Hacobu)

同社の仕組みでは、動態の軌跡を表示するために必要な位置情報を5秒に1回の頻度で取得しているため、市街地の配送管理など「従来のGPSソリューションでは精度が不足していた領域でも活用できる」。オンライン配送受発注機能と連携させることも可能で、協力運送会社との荷物のやり取りから実際に運送するトラックの位置情報まで、円滑に管理できるのが特徴。

▲MOVOクラウドシステムの動態管理画面

今回開発した機能のうち、配送計画機能では、運送会社が荷物を集荷・配送する地点、時間を配送計画として運行車両に紐づけ、現在位置と運行軌跡がリアルタイムに把握できるようにするほか、渋滞情報も加味して計算された到着予想時刻の表示、到着遅延が予想される場合の自動メール連絡に対応する。

▲配送計画ダッシュボード

また荷主ごとの発着地点に対する閲覧権限設定機能は、運送会社が荷主に対し、関係する拠点のみ到着予想時刻を表示するもので、「別の荷主の配送先を回る際の情報は隠しておきたい」というニーズに配慮。着荷主に対しては、運送会社が配送先に対して到着予想時刻や現在位置を通知する機能を実装している。

同社はこれらの機能を「ハイエンドのGPS機能付のデジタルタコグラフの数分の一の価格」で提供し、荷主の「複数の運送会社がバラバラのデジタルタコグラフで運行管理しているが横串で管理したい」といったニーズや、3PL・元請運送会社向けに「協力会社を一括管理したい」といったケースへの活用を想定している。