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京東集団、中国全土で「トランクに届ける配送」展開

2018年5月31日 (木)
空白

話題中国EC「JD.com」を運営する京東(ジンドン)集団は5月31日、中国で初めて車のトランクに荷物を届ける配送を開始する、と発表した。このサービスを提供するため、同社は6月から電気自動車(EV)メーカーの蔚来汽車と提携し、車のトランクに届ける配送モデルを中国全土で立ち上げる。

このサービスは、京東商城で買い物をする際、購入した商品を「車のトランクに配送する」という選択肢を選ぶことで、消費者自身が許可した配達員が車のトランクを開け、荷物をトランクに受け渡す仕組み。

消費者は自分で足を運ぶ必要がなく、仕事や買い物の合間など車を駐車場などに置いている間に荷物の受け取りが可能となる。対象機種はES8。

同社は各自動車メーカーと安全面の協議を進めており、権限の管理、監視カメラの設置、時間超過による注意喚起、サービスの審査など一連のサービス基準の構築を目指し「配達距離や時間、回数などの細かい部分にも厳しく管理し、サービスの安全を確保する方針」だとしている。

蔚来汽車のほかに領克汽車とはすでに業務提携を結んでおり、さらに福特汽車(フォード・モーター)や、北京汽車集団傘下の子会社にあたる北汽福田汽車(Foton)などからもすでに業務提携の意向が示されているという。

京東集団の傅兵副総裁は「今まさに到来している無界小売によって、消費シーンはどこでもいつでもに変化している。そしてこれらのニーズは物流によって実現を可能にする。京東物流はこれからもイノベーションと探究の努力を重ね、消費者と企業に速くて、正確で、喜びを与える最高のサービスを提供していきたい」とコメントしている。