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京東集団、上海蟹のドローン配送を開始

2018年10月5日 (金)
空白

話題中国越境ECサイト「京東商城」(JD.com)を運営する京東集団は5日、上海蟹の産地として知られる陽澄湖で漁が解禁されたのに伴い、9月から自社ドローンによる上海蟹の配送を開始したと発表した。

▲上海蟹に括り付けられたQRコード

同社は2015年12月にドローン開発に着手し、17年からドローンによる物流配送を開始。特殊な農産品を配達する飛行ルートの設定、辺境地域での農産品輸送や貧困扶助などに使用してきた。

今回の上海蟹の配達では、陽澄湖の湖畔から付近の京東の配送ステーションまでのルートを最大飛行半径10キロ、最大積載量10キロのドローンにより、飛行時間3分で配送。9-10月が旬の上海蟹だが、物流の”始点”の配送効率を上げることで、消費者へ新鮮な状態で提供する。

同社の生鮮食品事業部門は、物流子会社の京東物流と連携して中国全土190都市で当日配達を展開し、北京・上海・広州3地区の協同倉庫を使うことで、これらの地区では注文から最短4時間以内で配達できる体制がある。

今回の取り組みでは配達スピードだけでなく、およそ50種の蟹ブランドにブロックチェーントレーサビリティとドッキング技術を導入し、消費者は商品パッケージに貼られたQRコードをスキャンすることで蟹の産地、成長環境、品質検査結果、捕獲日などの情報を確認できるという。