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都市間即日配送や高級専属配達にも対応

京東集団、中国全土で個人向け宅配開始

2018年10月18日 (木)
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話題中国ECサイト「京東商城」(JD.com)を運営する京東集団(中国北京市)は18日、同日から中国全土で個人向け宅配「JDエクスプレス」(JD宅配)を開始した、と発表した。

これまで自社サイトのJD.comで購入された商品を配達するサービスは展開してきたが、全土に張り巡らせた7000か所に及ぶ拠点を駆使し、自社サイト購入品に限らず消費者から消費者へ荷物を送る宅配サービスを提供する。高度技術・ビジネス・通信分野など「迅速で信頼性の高い配送を必要としている都市部のビジネスシーンでの需要」を見込む。

宅配は京東集団傘下で自社物流網を全土に展開する京東物流が担う。従来も自社サイトや自社小売店舗からの購入品については「90%以上の注文」を同日か翌日に配達してきた実績があり、人口カバー率は99%に達する。

個人向け宅配では、こうした物流の強みを活用し、通常の配送から異なる都市への即日配送まですべての荷物を自社配達スタッフが届ける。オプションで高速鉄道や空路を用いた荷物配送にも対応する。

集荷を依頼する際はスマートフォンアプリ上で集荷予定を立てると、京東物流のフルタイムスタッフが荷物の引受に来宅。複数の方法でユーザートライアルが開始されており、京東のアプリのほか、テンセントが運営するSNS「WeChat」のミニプログラム「京東デリバリー」と京東デリバリーチームのWeChatアカウントが利用できる。

より特別な配達スタイルを希望する場合、オプションで同社の最高級の専属配送サービス「ホワイトグローブデリバリーサービス」を利用することも可能。このサービスはスーツと白手袋に身を包み、特別な訓練を受けた配達スタッフが電気自動車で消費者の自宅先まで商品を届けるもので、顧客の都合に合わせた細かい時間指定に対応。これまでは返品時のピックアップサービスやブランドと連携したメンテナンスサービスなど、ハイエンド商材のECに相応の配送体験を提供してきたが、消費者から消費者への宅配でも選べるようにする。

京東物流の王振輝CEOは「新しい配送サービスを開始することに非常に興奮している。京東が過去10年間に構築した全国の物流ネットワークを活用して、ユーザーが利用できるサービスの範囲を広げるための次のステップとなる。京東は、中国全土で最も速く、信頼できる配送として知られており、この新しいサービスによってユーザーにとってさらなる利便性を提供できると確信している」とコメントしている。