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米フェデックス、環境など3分野の取組み状況レポート

2018年6月11日 (月)

調査・データフェデックスエクスプレスは11日、米フェデックス・コーポレーションが「グローバル・シティズンシップ・レポート2018」をウェブサイトで公表した、と発表した。レポートでは、「責任とともに臨機応変に全世界をつなぐために、フェデックスがどのような取り組みを行っているか」を詳しく紹介するもので年に一度発行している。

レポートでは、3つの主要分野(経済、環境、人材)でのフェデックスの戦略と目標、プログラム、進捗状況についての最新情報を説明。また、2017年度(16年6月-17年5月)のフェデックスの社会的目標に対する達成状況に関するデータも掲載している。

レポートによると、フェデックスの2017年度売上は前年度を20%超え、初めて600億ドルを達成した。Eコマースの記録的成長により物流業界図は変わりつつあるが、フェデックスはこの市場トレンドに対応し、小売店と協力することで顧客の発送と荷物の受け取りを容易にした、としている。

(出所:フェデックスエクスプレス)

アジアでは、セブンイレブンと提携し24時間体制の発送サービス拠点を増やしたほか、台湾でのiShipドロップオフサービスや香港、台湾のセブンイレブン5000店舗以上で荷物の受け取りを可能とした。

貿易では、アジア太平洋地域のビジネスの可能性を最大限活用するために、フェデックスでは2018年初めに、上海浦東国際空港に上海国際エクスプレスと貨物ハブを開設した。同施設は中国東部の、特に米国と欧州に荷物を発送する顧客にアクセスと利便性を提供する。広さ13万4000平方メートルの施設内には、カスタマーケア専用施設とコールドチェーン施設が完備されており、アジア太平洋地域で急成長しているヘルスケア関連貨物に対応している。

また、全世界で230万トンの二酸化炭素を削減した。 17年度には新機種の導入と「FedEx Fuel Senseプログラム」により1億7700万ガロンのジェット燃料の節減にも成功した。同プログラムチームは社内の機体のオペレーションを通じて、効率性を特定することが課されている。

さらに、電気自動車を300台導入し、電気自動車の保有台数は2100台を超えた。また、フェデックスフレイトでは完全電気トラックのテスラ・セミを20台発注することを明らかにしている。

このほか、フェデックスが17年度に1万4000営業日(1日8時間)に相当する11万1200時間のボランティア活動を行った。

■フルレポート(英語版)
https://www.youtube.com/watch?v=_s4a5WhJAD8