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外環道千葉区間開通で通行量13%減、ナビタイム調べ

2018年6月11日 (月)

拠点・施設ナビタイムジャパン(東京都港区)は11日、東京外環自動車道三郷南インターチェンジ(IC)-高谷ジャンクション(JCT)間開通に伴う「首都圏の交通流」への影響分析結果を発表した。

分析では、ナビタイムジャパンのカーナビアプリ「カーナビタイム」「トラックカーナビ」から取得した走行実績データを活用し、2日に開通した外環道三郷南IC-高谷JCT間(千葉区間)の首都圏を走行する自動車に与えた影響について、「広域」「狭域」の観点から開通前後の各平日3日間の比較を行った。

▲外環道の開通に伴うルートの変化・広域分析(以下画像の出所:ナビタイムジャパン)

開通前は、東北道方面へ向かう車両が首都高中央環状線を経由しているが、開通後は環状線を経由し同方面へ向かう車両の通行量が13%減少したことがわかった。この結果から、外環道千葉区間の開通により、千葉方面から東北道方面に向かう車両が都心部への流入を回避し、外環道の新規開通区間を経由したルートを選択した傾向がみられた。

狭域分析では、千葉県道1号線外環道松戸IC付近から国道14号へ向かう同区画のピーク時の所要時間が最大20分短縮した。道1号松戸市川線を含むエリアでの平日朝(7-10ジ)の旅行速度、道路の所要時間を可視化した。

▲外環道の開通に伴う旅行速度の変化・狭域分析

旅行速度について見てみると、開通前は県道1号線 外環道松戸IC付近から国道14号にかけて、速度低下が連続して発生している。一方開通後は、同区間の速度が回復傾向にある。

ピーク時(6-9時)の所要時間をみると、開通前は同区間の通過に最大30分程度を要しているが、開通後のピーク時所要時間は最大10分程度となり、20分短縮した。外環道千葉区間の開通により、通過交通が外環道に転換し、周辺一般道での交通流の改善傾向がみられた。

▲外環道の開通に伴う所要時間の変化・狭域分析