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ヤマキ、9月から米国で削りぶし・粉末生産

2018年6月12日 (火)

拠点・施設ヤマキ(愛媛県伊予市)は、3月に設立した現地法人・ヤマキUSA(オレゴン州フォレストグローブ)を通じ、米国で高品質な削りぶし・粉末の生産・販売を開始する。味の素傘下のニューシーズンフーズ社の生産拠点を活用し、9月から米国で初めて削りぶし・粉末の生産を行う。

これまでは日本からの輸出で対応してきたが、米国事業の拡大を加速するため、現地生産を開始することにした。現地法人はニューシーズンフーズ社の一角に削りぶし・粉末の生産ラインを建設中で、9月の稼働を目指している。

日本の生産設備よりも小さなロットで生産できるラインを導入する方針で、ニーズの多様化に合わせて配合を細かく設定した商品を開発できるのが特徴。同社は現地製造・現地販売によるメリットとして、リードタイムの短縮を挙げており、納品までの時間が短くなることで商品の鮮度向上を期待する。

販売面でも現地拠点を設けることでニーズを把握しやすくし、2022年に410万ドル(4.5億円)の売上規模を目指す。

米国では、健康意識の高まりで日本食の普及が著しく、15年度には日本食レストランが2万5000軒に達した。特に「ラーメン」「うどん」といった麺メニューの市場が拡大しているため、同社は「だし」の提供価値が高まりニーズも多様化しているところに商機を見出す。

■新工場の概要
生産品目:削りぶし(50%)、だしパック(35%)、粉末(15%)
主な設備:切削機、粉砕機ほか
生産開始:2018年9月以降
延床面積:1120平方メートル
生産能力:削りぶし類400-500袋(日量、454グラム換算)、10万袋(年)