ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ヤマト、18日から中小EC向け決済代行「クロネコペイ」

2018年6月14日 (木)

ロジスティクスヤマトホールディングスは14日、「クロネコメンバーズ」と連携したID決済サービス「クロネコペイ」の提供を、ヤマトフィナンシャルとヤマト運輸が18日から開始する、と発表した。

クロネコメンバーズの会員情報と連携させることで、購入者が決済の都度、住所やクレジットカード情報を入力する手間なく、ネットショップを安心して利用できるようにする。

(以下画像の出所:ヤマトホールディングス)

同社によると、初めて利用する通販サイトで購入をする際には、注文情報として本人の住所や電話番号、クレジットカード番号などさまざまな情報を入力しなければならず、その煩わしさから購入を途中で断念する場合も少なくない。

また、ヤマトフィナンシャルの調査結果によると、大手のショッピングモールサイトと中小通販事業者のネットショップでの決済手段を比べた場合、モールではクレジットカード利用が全体の6割を占めるのに対し、中小ショップは3割にとどまることから「購入者がクレジットカード情報の登録を避けている」ことがわかる。

通販事業者にとってもこうした要因による販売機会の損失を防ぐことは課題となっていることから、ヤマトグループで決済代行機能を担うヤマトフィナンシャルと、2000万人の会員を持つヤマト運輸の無料会員サービスを連携させる、会員サービスのIDのみで住所やクレジットカード情報をその都度入力せずに購入・クレジットカード決済が利用できるサービスを提供する。

これにより、クロネコメンバーズには新たにクレジットカード情報登録画面が加わることになる。第一弾として、ヤマトフィナンシャルが提供するネットショップ開業サービス「らくうるカート」や「クロネコwebコレクト」リンク方式を導入しているネットショップ4000店でクロネコペイに対応する。

通販事業者がクロネコペイを利用する際は、クロネコwebコレクトの契約が必要。初期費用・固定費はかからず、決済手数料のみで利用できる。

■「クロネコペイ」サービスサイト(通販事業者向け)
https://www.yamatofinancial.jp/service/payment/id.html

今後はほかのショッピングカートとの連携を拡大し、買い物ができる場所を増やしていくとともに、クロネコペイの機能拡充を目指す。また「宅急便」運賃の支払いや店舗での買い物などでも利用できるよう、機能の強化に取り組む。