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塚腰運送、労働安全衛生マネジメント国際規格取得

2018年6月25日 (月)

認証・表彰塚腰運送(京都市下京区)は22日、労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格「ISO45001」の認証を取得したと発表した。

同社では、最新のトラックデジタコシステムを導入したほか、新人ドライバーに対する技術の継承などの安全活動を行っている。

▲トラックデジタコシステム

トラックデジタコシステムは、2017年から全車両129台に搭載。旧来のものに比べてリアルタイムで多角的な評価が可能になり、より安全な運行サポートを実現した。 新人ドライバー教育については、輸送中の荷台上の貨物の状態・変化の数値化・映像化することで振動技術の見える化を図っている。将来的にはその技術映像をオンライン化することで、「教育する時間がない」「教育の仕方がわからない」といった「業界の課題解決にも貢献したい」としている。

▲振動技術の数値化

▲映像化

また、社内だけでなく、顧客や協力会社などが情報共有できる仕組み作りが将来的に必要だと考えており、「自然災害によってライフラインが停止した時にも場所を選ばずトラックの動態が確認できれば、荷主やエンドユーザーを含めたサプライチェーン全体で貨物状況を正確に把握することができ、復旧のスピードを高められる」として、今年度中に次世代配車システムを導入する。

今後は、人手不足による事故に対して動画教育、オンライン教育の充実化で対応、高齢化に伴う事故には福利厚生や遠隔診療で健康面をサポート、顧客などの利害関係者との情報共有には次世代配車システムを活用することで、課題解決に取り組む。

同社は、人手不足やドライバー・作業者の高齢化に伴う重大事故を減らすという社会的課題に向き合い、働く人だけでなく、そのご家族にも安心してもらえる労働環境を提供していくため、この国際規格取得に取り組んだ。

「過去5年間の売上高を大きく伸ばす一方で、重大事故の総件数が確実に減少している」という。仕事量の大幅増・人手不足や高齢化という厳しい環境下で事故防止に関する生産性指標が向上していることが審査でも特に優れた点として評価された。