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船主協会、小学生50人にVLCCタンカー見学会

2018年7月19日 (木)

イベント日本船主協会は19日、川崎汽船・名村造船所と共催し、11日に名村造船伊万里事業所(佐賀県)で地元の小学生を対象に、川崎汽船向けに建造している新造大型石油(VLCC)タンカーの見学会を開催したと発表した。

地元の黒川小学校4、5年生など50人を招待した。同船は名村造船所の初めての自社設計による建造の新鋭船で、12日に「利根川」と命名されている。

見学会に先立ち、10日に、川崎汽船植山船長、佐々木・原田両一等航海士による同船の紹介、船内での生活、世界と日本を結ぶ海運の役割に関するレクチャーを実施した。参加した小学生からは、「船長の仕事は指示以外にどんなことがあるのか」「女性船員はいるのか」「『キャプテン』『チョッサー』以外の呼び名はあるのか」などの質問があがった。

当日は、名村造船所内を見学し、船が完成するまでの工程の説明を受けながら、バスから建造中の巨大な船体ブロックやプロペラを見て回った。その後、全長339メートル、幅60メートルの巨大な同船に乗り込み、船長・両一等航海士の案内の下船内を見学した。

操舵室では、舵輪やレーダーなどの機器の説明を受け、汽笛を鳴らしたり、双眼鏡を覗いたりなどを体験した。甲板では船の大きさを徒歩で体感するとともに貨物タンクの内部を覗くなど、船の設備を間近で見学した。また、エンジンルームやCOC(Cargo Operation Control room)では、翌日の初航海を迎えて準備中の外国人乗組員と交流した。

船内見学を終えた小学生たちは「船にはいろいろな機能や工夫があっておもしろかった」「将来は海に関わる仕事につきたい」などの感想が寄せられた。