サービス・商品ZMP(東京都文京区)は20日、物流支援ロボット「CarriRo」(キャリロ)の新バージョン「自律移動モデル」を、11月末から出荷開始すると発表した。
自動運転技術を応用した「キャリロビジュアルトラッキング」方式により、キャリロの自律走行を実現。走行しながら路面に貼られたランドマークを識別し、自己位置や走行指示情報を画像認識で取得する。これにより、人手を介在することなく安定したルート走行を行うことが可能になる。
走行ルートを一般的な無人搬送車のようにライン(線)で設定するのではなく、ランドマークというポイント(点)で設定することで、ルート設定にかかる手間とコストを削減するとともに、ポイント毎の走行指示を幾通りも設定可能にした。
ランドマークでの走行指示はタブレットを通じて変更可能で、あらかじめ走行ルートをパターンとして設定するだけで、都度走行ルートの変更ができる。使用場所のレイアウトや業務内容に応じた柔軟に運用できる。
また、従来から搭載されている追従機能も利用可能で、搬送業務内容に応じて追従機能と自律移動機能を使い分けることで、生産性の向上を図ることができる。先頭のキャリロを自律移動モデルで先導ロボットとし、後続のキャリロに追従機能を使うことで、全体での機器導入費用を抑えつつ無人での隊列搬送を実現する。
自律移動モデルは、5年リースで月額5万2000円(税別)。