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ZMP、キャリロ自律移動モデルの出荷開始

2018年11月8日 (木)

▲「CarriRo AD」とランドマーク

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サービス・商品ZMPは8日、物流支援ロボット「CarriRo」(キャリロ)の新バージョンとなる「自律移動モデル」を「CarriRo AD」(キャリロAD)として11月末から出荷を開始する、と発表した。

キャリロADは走行しながら路面に貼られたランドマークを識別し、自己位置、走行指示情報を画像認識によって取得し、人手を介することなく安定してルート走行する。走行ルートは一般的なAGVのようにライン(線)で設定するのではなく、ランドマークというポイント(点)で設定することで、設定にかかる手間とコストを削減、ポイントごとの走行指示を何通りも設定できるようにした。

ランドマークによる走行指示はタブレット端末で変更するが、あらかじめ走行ルートをパターンとして設定することで、用意に走行ルートを変更ができるため、使用場所のレイアウトや業務内容に応じて柔軟に運用できる。

また、従来機と同様に追従機能も搭載しており、搬送業務の内容に応じて追従機能と自律移動機能を使い分けることが可能。

現行の2018年モデル(追従)は「CarriRo FD」(キャリロFD)の名称で継続販売し、先頭をAD、後続をFDとして追従機能を使うことにより、機器導入の全体費用を抑えながら、無人で隊列搬送させることができるようになる。AD1台、FD2台で導入する場合、通常は5年リースで月10.8万円となるが、エントリーパッケージとして10万円で提供する。

▲先頭を自律走行する「CarriRo AD」の後をFDが追従する無人隊列走行

ランドマークの種類には、固定タイプと可変タイプの2種類あり、固定タイプは直進、右左折、Uターン、一時停止――などの単純で分かりやすい表記で、手軽に使用したい顧客向けとなる。可変タイプはアルファベットが表記され、そのアルファベットに対して複数の走行指示情報をタブレットを通じてパターンとして認識させ、必要に応じて変更できるようになるため「利用場所のレイアウトや業務内容に応じてより柔軟に使用したい」というニーズに適している。

■動画
https://youtu.be/i4-n3XUXr0w

■製品価格
CarriRo FD(2018年モデル(追従機能):5年リース月額2万8000円(税別)/1台
CarriRo AD(自律移動モデル):5年リース月額5万2000円(税別)/1台
エントリーパッケージ(CarriRo AD1台、CarriRo FD2台):5年リース月額10万円(税別)/3台

■仕様
本体重量:55キロ
大きさ:幅61センチ×奥行91センチ×高さ24センチ
※ハンドル部96センチ
最大積載荷重:150キロ
最大速度:時速6キロ(ドライブ、追従モード)、時速3キロ(自律移動モード)
牽引力:250N(300キロ相当)※路面状況や台車の状況によって変動。
充電時間:2時間半
稼働時間:8時間※稼働状況によって異なる可能性がある。