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日通、重慶SEA&RAIL複合輸送に寧波港経由の新ルート

2018年7月24日 (火)

国際日本通運は24日、日通国際物流(中国)が重慶から各地を鉄道輸送と海上輸送で結ぶ複合一貫輸送サービスに、寧波を経由した新ルートを追加し、6月から販売を開始したと発表した。

(以下画像の出所:日本通運)

寧波を経由する新ルートは、重慶から寧波までの鉄道輸送と、寧波港から日本や米州・欧州の主要港までの海上輸送を組み合わせたもので、世界4位のコンテナ取扱港で航路数や入港船舶数が多い寧波港経由を追加したことで、航路の選択肢を増やした。

寧波は日本の主要港までの輸送日数が短く、2月から提供を開始した欽州経由に比べ、平均5日程度のリードタイム短縮となる。重慶から東京までのリードタイムは11日。

欽州経由のルートは、欽州がベトナムに近いことから、東南アジア向けの利用が多く、重慶からの海上輸送は長江を利用し、内航船で上海まで輸送。長江の冬季渇水期や春節時期の三峡ダムの修繕工事による内航船スケジュールの影響は軽減されているが、現在でも長江を利用した内航船による輸送日数は重慶-上海間で15日前後かかっている。

そこで、霧などの気象条件による影響を受けて不安定になりやすい条件下で、特に日本向けに安定した輸送スケジュールを求める顧客に対応するため、寧波港経由の新ルートを開発したという。