ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

商船三井、個人投資家向け環境債初めて発行

2018年8月7日 (火)

ロジスティクス商船三井は7日、国内事業会社として初めて個人投資家を対象に含めたグリーンボンド「商船三井ブルーオーシャン環境債」を発行すると発表した。

8月と9月にそれぞれ50億円(5年償還)の無担保社債を発行するが、このうち9月発行分を商船三井ブルーオーシャン環境債とし、8月分と合わせて100億円を調達。バラスト水処理装置やSOx(窒素酸化物)スクラバーなど、環境対策になる設備・事業に充てる。

7日、記者会見した同社の八嶋浩一常務執行役員(新規・環境事業推進担当)は「当社は海運会社として創業以来、重油を燃料として運航し、地球環境に負担をかけていることを認識している。例えば、バラスト水の排出によって水生生物の生態系に影響を与えている」などと環境債を発行する背景を説明。

続けて「当社は環境問題に真摯に取り組むことを自社の環境ビジョンでもうたっている。ゼロエミッション事業を次世代の中核事業に育てていく考えも打ち出しており、商船三井ブルーオーシャン環境債を通じて、当社の環境への取り組みを知ってもらえれば」と話し、個人投資家を社債の対象に含めた狙いに触れた。

▲商船三井の八嶋浩一常務執行役員(新規・環境事業推進担当)