調査・データ全日本トラック協会(全ト協)は10日、2017年の事業用貨物自動車の交通事故の発生状況をまとめ、公表した。昨年の事業用貨物自動車の死傷事故件数は1万4216件と、2008年の2万4222件から10年間で1万6件(41.3%)減少したことがわかった。
第1当事者種別では、平成20年から平成29年の10年間で、大型が3337件、中型4298件、普通4823件とそれぞれ減少している。
事故類型別の死傷事故件数は、10年間で車両相互9236件、対歩行者591件、車両単独178件と減少。発生件数の多い事故類型は車両相互で、08年以降90%以上を占める状況が続いている。
死傷事故のうち、事故類型詳細区分別で発生件数が多い10項目は、追突-駐・停車中6316件(44.4%)、出会い頭衝突1285件(9%)、追突-進行中974件(6.9%)、左折時衝突850件(6%)、右折時衝突790件(5.6%)、進路変更時衝突705件(5%)、追越・追抜時衝突635件(4.5%)、横断中582(4.1%)、後退時衝突530件(3.7%)、車両単独167件(1.2%)で、このうち追突の合計は、駐・停車中と進行中を合わせて7290件(51.3%)と、死傷事故全体(1万4216件)の半分以上を占めている。
■「事業用貨物自動車の交通事故の発生状況」全文
http://www.jta.or.jp/member/pf_kotsuanzen/jiko_h30.pdf