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SGムービング、車載用リチウムイオン電池の収集運搬受託

2018年9月19日 (水)

ロジスティクスSGホールディングスグループで引越事業などを手がけるSGムービングは19日、一般社団法人自動車再資源化協力機構(自再協)が環境省の「産業廃棄物広域認定制度」を取得し運用する、車載用リチウムイオンバッテリー(LiB)の収集運搬業務を受託したと発表した。10月1日から運用を開始する。

これまでハイブリッドカーなどに使用されるLiBは、各自動車メーカーにて回収ルートを構築しており、メーカー間で統一化されていなかった。また、最近では劣化によって車載用としての使用が難しくなったものでも、定置型の蓄電池としては問題なく使用できるため、新品よりもコストを抑えられるとして、使用済みバッテリーの再利用が注目されつつある。

こうした背景からSGホールディングスグループ横断の先進的ロジスティクス・プロジェクトチーム「GOAL」では今回、メーカー間で共通のLiBの新たな回収スキームを自再協に提案、構築した。

今回のスキームは、国内外自動車メーカー16社からの処理依頼(排出申請)を自再協が一元的窓口として取りまとめ、収集運搬の業務をSGムービングムービングが一括で受託することで、効率化を図るもの。これにより、さまざまなメーカーのLiBをまとめて運搬することができ、メーカーが個別に発注するのに比べ、処理費用を削減することができる。

▲車載用リチウムイオンバッテリーの共同収集運搬業務スキーム(出所:SGムービング)

また、今回のLiB収集運搬業務は、環境省から自再協が「産業廃棄物広域認定制度」の認定を受けており、全国で発生するLiBの収集運搬業務を行うことができる。

産業廃棄物広域認定制度は、製品が廃棄物となったものであって、その廃棄物の処理を当該製品の製造、加工、販売などの事業を行う者が広域的に行うことにより、当該廃棄物の減量その他その適正な処理が確保されることを目的として、廃棄物処理業に関する法制度の基本である地方公共団体毎の許可を不要とする環境省の特例制度。

▲車載用リチウムイオンバッテリー