ロジスティクス日本郵船は5日、同社が所有していた貨客船「平野丸」の犠牲者を悼む慰霊碑が、英国ウェールズ南部で地元の海事関連ボランティア団体により建立され、沈没から100年となることし10月4日にその除幕式が行われたと発表した。
同社グループのNYKグループヨーロッパ社の副社長兼チーフオペレーティングオフィサーである久保田圭二氏が出席し、殉職者の冥福を祈るとともに、現地ボランティア団体による殉難者への慰霊や戦災の悲劇を刻み込んだ慰霊碑の建立に対して、社を代表して謝辞を述べた。
平野丸は1908年に竣工し、横浜と英国リバプールを結ぶ航路に就航していたが、第一次大戦末期の18年、ウェールズ沖でドイツ潜水艦に撃沈され乗組員と乗客あわせて210人が死亡した。遺体はウェールズ沿岸に流れつき、地元の住民の方々により手厚く葬られ木製の墓標が建てられていた。100周年を機に地元ボランティア団体により、同じ場所に慰霊碑が建立された。