ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

NTTロジ、医療機器の共同配送都内へ拡大

2018年10月25日 (木)

ロジスティクスNTTロジスコは25日、医療機器物流の3PL受託拠点「メディカルロジスティクスセンター」で、共同配送サービス「メディカルライナー」の新ルートとして、東京都内でルート配送サービスの運用を開始したと発表した。

同社は3月に北関東エリアでメディカルライナーの運用を開始し、6か月が経過たが、配送時間の遅延や破損事故も発生せず、荷主の医療機器メーカーや配送先の医療機器ディーラーから高評価を受けていることから、9月20日に配送先が集中する東京23区へルートを拡大した。

同サービスの専用便を利用することで、宅配便や路線便などの配送過程で生じる集荷店、配達店での積み替え作業がなくなり、破損事故と仕分けミスが減少。納品時間の安定化など配送品質が高まり、梱包資材費を抑える効果も見込める。

また、訓練を受けた医療機器配送専門のドライバーが納品するため、製品の特性に応じた納品仕様、取扱注意事項などへ柔軟な対応が可能で、配送先の医療機器ディーラーの希望納品時間にも対応しやすい。

納品先では、複数の医療機器メーカーの製品が一括納品されることで、荷受け業務の作業負担が軽減。都内ルート配送サービスの専用車両では小型車両を用いて配送するため、仕向先ごとの荷量が少量でも対応できる強みがある。

同社は都内ルート配送の運用開始に合わせ、動態管理システムを導入。配送遅延が発生した場合は、事前に登録している医療機器メーカー担当者のメールアドレス宛に配送遅延情報を自動発信。医療機器メーカーはウェブ上で車両の位置と配送状況をリアルタイムで確認できる。

今後は神奈川、千葉、関西を対象とした新ルートを構築する計画で、インプラント製品や手術用器械の整形外科分野の医療機器メーカーからの要望に応える形で、近く医療機器ディーラーからのミルクラン(巡回集荷)サービスも立ち上げる。