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NTTロジ、メディコン向け皮切りに医療機器共同配送

2018年5月17日 (木)

ロジスティクスNTTロジスコは17日、医療機器物流の3PL案件を取り扱うメディカルロジスティクスセンターで、共同配送サービス「メディカルライナー」を開始したと発表した。

同センターは、NTTロジスコが2002年から取り組んできた医療機器物流のノウハウを集め、医療機器物流のオペレーションを専門的に扱う物流センターとして17年10月に新設、現在12社の医療機器メーカーの物流を担っている。

センターで取り扱う製品の配送業務では、物流業務ごとに適した配送会社を選定し、宅配便、路線便などを利用して医療機器ディーラーや医療機関へ製品を配送しているが、医療機器の製品特性に配慮した高い配送品質が求められるほか、ドライバー不足に伴う運賃値上げ、集荷時間の前倒しなどへの対応も必要になってきていた。

そこで、同社では複数の医療機器メーカーの配送先を分析した結果、同じ納品先であったり、特定のエリア・方面に集中していたり傾向が明らかになったことから、複数の医療機器メーカーの製品を共同で配送する専用のルート便として、メディカルライナーを構築することにした。

荷主はこのサービスを利用することで、配送コストや資材費を抑えながら品質を高められるようになるほか、専門的な教育や訓練を受けたドライバーが従事することにより、納品条件への柔軟な対応が可能となる。また荷受け先は作業負担を軽減しやすくなる。

現在はメディコンの物流業務を皮切りに北関東エリアのルート運用を開始しており、今後、センターで物流を受け持っている医療機器メーカーの共同配送を拡大するとともに、東京23区・横浜・川崎エリアを対象とした新ルートを構築する計画だという。

さらに、整形外科分野の医療機器メーカーからの要望が高い複数の医療機器ディーラーからのインプラント製品や手術用器械のミルクラン(巡回集荷)サービスの構築も目指す。

▲「メディカルライナー」の概要(出所:NTTロジスコ)