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ハコブのトラック入場予約システム導入

大和ハウス、新東名新富士IC近くに10万m2倉庫着工

2018年11月6日 (火)
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拠点・施設大和ハウス工業は6日、静岡県富士市の物流施設専用産業団地「Dプロジェクト新富士」で、15日に同県最大となる延床面積10万平方メートルの賃貸物流施設「DPL新富士II」を着工すると発表した。現地は新東名高速道路新富士ICから800メートルと近く、出資先のHacobu(ハコブ、東京都港区)が手がけるトラック入場予約システムを導入していることも特徴。

建物は地上4階建て、延床面積は9万9209.80平方メートルで「エコパスタジアム」1.2個分に相当。各階4テナント、最大16社のテナント企業が入居可能なマルチテナント型物流施設として運用する。

テナント企業の従業員が仕事と子育てを両立できるよう、施設で働く従業員専用の保育所(ママスクエアが運営)を施設内に開設。屋上には、従業員や子どもが園芸体験できるよう、200平方メートルの園庭を設ける。職場に保育所があることで、親子そろって通勤したり、緊急時に保護者がすぐに対応したりといった利点がある。

らせん状のダブルランプウェイは「45フィート」コンテナトレーラーが各階に直接乗り入れることが可能で、施設全体で264台分のトラックバースを完備。

▲ダブルランプウェイイメージ

BCP対策として導入する大和ハウスオリジナルの免震システムは「DKB弾性すべり免震支承」を配置する免震工法を導入し、揺れを最大で8分の1に軽減。上層階の荷崩れを抑制し、短時間で事業を再開できる。現地は海抜130メートル以上の高さにあり、東海エリアでBCPに取り組む企業の拠点として適した立地だといえよう。

▲免震システム

また、トラックの入場予約システム・オンラインチェックシステムは、トラックドライバーや運送企業がバース予約をウェブ上で行うもので、入居テナント企業は施設内作業や物資の移動計画が立てやすく、物流施設の運営効率を高めることができる。ドライバーは平均荷待ち時間を70%(59分)削減できる設計となっている。

このシステムは、同社が出資するスタートアップ企業のハコブが開発したもので、物流施設から一定の半径内に入ると、トラックドライバーが携帯電話から物流施設への入退場受付を登録できるようになる。

▲トラックの入場予約システムの流れ(出所:Hacobu)

■DPL新富士IIの概要
所在地:静岡県富士市厚原字込野1699-1
敷地面積:4万4161.87平方メートル(1万3358.96坪)
延床面積:9万9209.80平方メートル(3万10.96坪)
構造・規模:プレキャスト・プレストレストコンクリート造、免震構造地上4階建て
設計・施工:安藤・間
着工日:2018年11月15日
竣工:2020年4月
入居:2020年4月末