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日本郵便、年末繁忙期に杉並区で置き配バッグ実験

2018年11月7日 (水)
空白

調査・データ日本郵便は、物流系ITベンチャーの「Yper」(イーパー、東京都渋谷区)と共同で12月に東京都杉並区のおよそ1000世帯を対象とした置き配バッグ「OKIPPA」(オキッパ)の実証実験を行う。7日から実証実験参加者の募集を開始した。参加者には11月末に無償提供のオキッパを発送し、12月3日から実証実験を開始する。

12月は年末商戦や歳暮などで宅配便の荷物が急増し、配送現場がひっ迫する時期だが、日本郵便はオキッパを用いた簡易宅配バッグを活用することで、どの程度再配達を削減できるか検証する。

イーパーは7月に東京23区で5週間のオキッパ利用試験を実施したが、このときは参加者の再配達率が60%から15%まで45ポイント削減できた。今回の実験は杉並区全域で1か月間実施し、日本郵便が参加者にバッグ一式を無償配布。参加者は実験終了後もバッグを利用できる。

オキッパは、玄関口に固定する専用ロックと内鍵(ダイヤル式南京錠)が付属しているため、段ボール箱を指定場所に置く通常の置き配より「盗難や個人情報漏洩のリスク」が少ないとされる。収納時は手のひらサイズまで折りたたむことが可能で、設置工事が発生しないことから女性でも簡単に取り付けられるのが利点だ。

専用のアプリと併用することで、バッグに荷物が入れられるとアプリに通知が入る仕組みで、盗難が心配な場合には、アプリの有料オプションとして提供される「置き配保険」を利用できる。