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J&J、羽田クロノゲート内にロボット倉庫開設

2018年11月12日 (月)
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メディカルジョンソン・エンド・ジョンソンメディカルカンパニー(東京都千代田区)は12日、ヤマトグループの物流拠点「羽田クロノゲート」内にロボット倉庫を開設した、と発表した。

世界の同社グループで初めてロボット倉庫を立ち上げ、10月下旬から本稼働に入った。同拠点では主に整形外科製品の物流を扱う。

同社は国内物流拠点として羽田、札幌、神戸、新砂、福岡の5拠点を運用しているが、このうち整形外科製品を扱う羽田ディストリビューションセンターにロボット倉庫を導入し、機能強化を図った。

整形外科領域の治療では、患者の体型や骨格に合ったサイズの製品を使用することが重要で、製品ごとに多様なサイズ展開が必要となるため、同社は手術用製品、関連部品として数万種類におよぶ製品を揃える。

事故などで緊急手術が行われた際、数万種類の中から症例に合わせた製品を正確に選び出荷するため、羽田ディストリビューションセンターではこれまで、高い専門性を備える作業従事者が手作業で製品をピックアップしていたが、高齢化を背景に取り扱い製品数が年々増え続ける一方、運送・倉庫業で人手不足が深刻化していることから、物流拠点の増強と効率化が課題となっていた。

ロボット倉庫は、熟練した作業員がこれまで手作業で行っていた保管棚からの製品ピックアップ作業を自動化するもので、これまで保管棚へ製品を取りに行く作業工程は手作業で行っていたが、棚に代わる箱型のロボットによって自動化。受注内容に従ってコンピュータ操作でピックアップすべき製品・部品を指定すると、61台の箱型ロボットが倉庫内から効率よく部品をピックアップし、手元に届いた製品・部品類のバーコードを読み取ることで、正しくピッキングが行われたことを確認する。

簡単なコンピュータ操作で「誰もが熟練した作業従事者と同様に、ネジ類などの細かい部品や種類の多い製品、使用頻度の高い製品などのピックアップ作業を素早く正確に行えるようになった」という。