ECネットショップ向け発送代行のSTOCKCREW(ストッククルー、東京都千代田区)はこのほど、埼玉県杉戸町の物流拠点「Sugito Dock」にて、物流ロボットメーカー・シリウスジャパン(同江東区)開発のピッキングアシスト型AMR(自律走行型搬送ロボット)をことし6月から一部で本格稼働させたと発表した。同拠点では3月から本格運用に向けた実証実験を開始していた。
ストッククルーは昨今のEC(電子商取引)需要の拡大、さらには今後のEC市場の成長に対応するため、庫内作業の自動化を模索していた。資金面で課題を抱えていたが、シリウスが提供する月額定額制のロボットサービス・RaaS(Robotics as a Service)により、初期投資費用を掛けずに必要台数を採用、実証できたという。
ロボットの運用により、自動化による庫内作業の効率化、作業工程の標準化による品質の確保、精度の高い検品による誤出荷のリスク低減――など、庫内作業の向上を目指すとしている。
採用するAMRはいずれもピッキングアシスト型で、FlexComet6台、FlexSwift4台の計10台。WMS(倉庫管理システム)とのAPI連携など環境が整い、一部での本格稼働に踏み切った。

▲ピッキングアシスト型AMR「FlexComet」(出所:STOCKCREW)