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日本郵船、比商船学校171人が卒業

2018年11月20日 (火)

ロジスティクス日本郵船は19日、フィリピンのトランスナショナル・ダイバーシファイド・グループ(TDG)と共同運営する商船大学「NYK-TDGマリタイムアカデミー」 (NTMA)の卒業式典が16日、マニラ近郊の同校で行われたと発表した。

式典には、同国関税局のレイ レオナルド B. ゲレロ局長をはじめ多くの来賓を迎え、日本郵船の内藤忠顕社長、TDGのJ.ロベルトC.デルガド会長らが出席し、2014年に入学した第8期生171人の卒業を祝った。

内藤社長は祝辞の中で「卒業生諸君が4年前に思い描いた夢を収穫する季節が訪れた。在学中、幾度もの季節を重ね、次に何が起こるか予想し備える力をつけてきたことと思う。海運業界は依然厳しい環境下にあり、我々は常に先を読み、適切なアプローチを見極め、行動に移さなければならない。ここで得た学び、教訓や経験は確実に深く強い根となり、諸君の足元を固めてくれていることを意識し、人生の新たな季節へと踏み出してほしい」と、卒業生に激励の言葉を贈った。

卒業生代表のカート クライトン B. コンデス氏は「たくさんの人々に支えられ、同級生と切磋琢磨し、今日この日を迎えられた。船出の準備はもうできている。NTMAで学んだことを糧に今日のこの気持ちを忘れずに、家族のため、夢のため、国のために頑張る」と決意を語った。

▲(左から)NTMAのマリア ニエヴェス コンフェソールNTMA理事長、関税局のレイ レオナルド B. ゲレロ局長、最優秀卒業生のカート クライトン B. コンデス氏とその家族、日本郵船の内藤忠顕社長、TDGのJ.ロベルトC.デルガド会長

NTMAは、より質の高い船員の育成を目指して、日本の海運他社に先駆け2007年に開校し、ことしで創立11周年を迎えた。開校当初から、独自の奨学金制度を設け、大学への進学が困難な家庭環境の学生に対しても就学の道を開いている。

また、卒業後のフィリピンの海技国家試験合格率が100%であることに加え、2011年8月に我が国の国土交通省が創設した機関承認制度で、海外での日本初の船員教育機関校として認定を受けるなど、商船学校として高い評価を得ており、2011年9月卒業の第1期生から今回の第8期生までの累計卒業者数は999ニオンに達し、第7期生までの卒業生の多くが同社グループ運航船で航海士または機関士として活躍している。