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アルフレッサと三菱倉庫、メディカル物流研究会立上げ

2018年11月22日 (木)

ロジスティクスアルフレッサホールディングスは21日、子会社のアルフレッサ(東京都千代田区)と、三菱倉庫が、メーカー物流といった物流インフラの共同化・効率化や、今後の市場拡大が見込まれる再生医療等製品の物流など、次世代の流通を検討するための研究会を立ち上げたと発表した。

研究会では、次世代の「医薬品物流」と「再生医療等物流」をメインテーマとし、メーカー物流などの物流インフラの共同化・効率化や、海外との物流、「PIC/S GDP」への対応などを検討し、顧客に提案できる協業ソリューションの構築を目指す。

また、労働力不足問題やIoT・AIなどの先端技術の適用といった、医薬品の流通・物流分野での環境変化についても両社で意見を重ね、新たな対応策を構築していく。

現在、製薬企業やベンチャー企業等によって、特殊な流通スキーム・管理が必要なスペシャリティ医薬品や、細胞を使った再生医療等製品が多数開発されており、今後の市場の拡大が見込まれている。それに伴い、従来の医薬品流通では供給の難しい製品の取り扱いや、超低温(摂氏マイナス150度以下)の環境下での物流など、新しい物流のプロセス・技術の構築が求められており、その確立が必要となっている。

アルフレッサは、ことし8月に三菱倉庫と業務委託契約を締結し、川崎市川崎区の「ライフイノベーションセンター」に入居する三菱倉庫の「殿町バイオロジスティクスセンター」内に、「殿町再生医療流通ステーション」を設置するなど、治験製品や再生医療等製品の保管・輸送で三菱倉庫と共同での取り組みを進めきた。今後は、メーカーから医療機関、患者までの新たな流通の仕組みを創り、医薬品などの流通にさらなる付加価値の創出が必要と考え、三菱倉庫との研究会の立ち上げに至った。