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佐川急便、AI用いた配送伝票入力の自動化着手

2018年12月4日 (火)

ロジスティクス佐川急便は4日、配送伝票の入力業務にAIを用いて自動化する取り組みを開始した、と発表した。同社は年間12億個の荷物を取り扱っており、繁忙期には1日に100万枚もの配送伝票情報を人手でシステムに入力していることから、この業務にAIを導入して自動化することで「膨大な負荷とコストを圧縮」できると判断した。

システムの開発はフューチャーアーキテクト(東京都品川区)が担当し、佐川急便とSGシステムにおける配送伝票入力作業をAIで代替できるようにする。

フューチャーアーキテクトとSGシステムは、深層学習(ディープラーニング)を活用した文字認識などのAI技術を用いて配送伝票情報を自動で読み取る仕組みを独自に開発し、2016年から多面的に実現性の検証を重ねてきた。

この結果、AIによる手書き数字の認識精度は99.8%以上に達し、「例外的な表記を除いてAIが人と同じ水準で正確に読み取れる」ことが実証できたという。

今後は検証の成果をもとに、3社はAIを活用した新システムを開発して配送伝票の入力作業を自動化。「これまでの延長線上ではない次元でのコスト削減と品質向上を追求する」としている。